藍の生葉染めの季節がやってきました。
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どうして緑の葉で青くなるの?
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桜の花が終わる頃に蒔いた藍の種。ぐんぐん育ってくれました。
はっぱの中に青をいっぱいため込んで、布や糸に染まる日を今か今かと
待っています。
まるで空を布に写したかのような爽やかなブルー:浅葱色(あさぎいろ)。
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わかっていても、毎回すごいなぁ・・・と驚いてしまいます。
緑から青になる時のワクワク、何度やってもうれしくなってしまいます。
草むしりの時か、転んで服にこすれた時か、
どんな偶然、タイミングでこの草が青になることを知ったんだろう・・・
この草の持つ力はすごい。
藍の力。
もし私が一番に発見していたら、きっと自分の持っている白いものを
うれしくって全て空の色にしているだろうな。
自然ってすごい不思議。
そして、今日までその知識が生きていることに感心。
藍を育ててよかった。
また来年も種を蒔こう・・・
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夏、晴れた 風の気持ち良い日に、ブルーをいっぱいためた葉を摘んで、
藍の生葉染めを行います。
ポイントは・・・手早く。とにかく時間が勝負。5分で液を作って15分で染める。
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材料:
藍の生葉(染める物の3倍の量。茎には色素が含まれていないので捨てる
水、ミキサー、バケツ2ヶ、ザル、漉し布、過酸化水素,水(糸の重さの1%ぐらい)、ゴム手袋、トング、絹の布または糸(染める前に精錬する:のりや汚れを
取除き染まりやすくするため)
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絹の布にあらかじめ糸やゴム、割り箸などで絞りを入れ、染まら
なくする部分を作ることで模様を作り出す。ある程度デザインを
想定して絞るのも良いが偶然作られた模様が意外な効果を
生むことがあるので、あまり考えすぎないで絞りを入れたい。
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ミキサーに水と葉を入れスイッチON。ちょっと細かくなったところで
また葉を加え、濃度の高い液を作る。
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バケツの上にザルを置き、漉し布をのせ、できた液をあけて絞る。
これを手早く数回行う。緑の青汁ができる。この液もどんどん酸化
してしまうので、素早く布を入れる。
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布を液に入れて、水中でゆらゆらなじませるように。バシャバシャすると
空気が 入り酸化が早まるので気をつける。
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葉に含まれるインヂカンが、水で酵素と反応させることによりインドキシルに
変化し、繊維に染着します。その繊維を溶液から取り出し、空気に触れ
酸化させると、2つのインドキシルが結合し、インジゴに変化し青くなるの
です。 その時間が20分ぐらい。だから手早くやらなくてはならないのです。
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青く色が変化したら布を絞り、水に過酸化水素の入った
バケツへ20分浸す。
ここで水中酸化させることにより、鮮やかな色合いとなる。
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